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いつもありがとうございます。
キングプリンターズのイワタです。

最近、朝の連続テレビ小説で登場した石版印刷が話題になりましたね。
（話題になりましたよね？）

恥ずかしながら全く知らない用語で、
調べてみると凹凸を発生させて印刷しているわけでも無いと。

これが、オフセット印刷に繋がっていくようなので、
まだまだ勉強不足だなと反省です。

そんな我々の印刷業界ですが、昔からAIとは縁がありますね。

チャットGPTなどのArtificial Intelligenceではなく、
Adobe Illustratorの方ですけど！！

そのAIとAI（といいながらIllustratorではなくPhotoshopですが）を
組み合わせた、Adobe Firefly（beta版）が発表されたのはご存知でしょうか。

数多くの生成系AIがある中で、
私が注目しているのは生成された画像などの権利関係です。

商用利用する場合は、権利の侵害がないか心配ですよね。

当社でも素材サイトで購入して、
商用利用OKという認識で使用していたモデルの人物が、
数年後に超有名モデルになっていたので使用を中止したということがありました。
（素材サイトで購入した当時はキャリアの序盤だったようです。）

Adobe Fireflyのエンタープライズ版については、
『Adobe Fireflyが他のクリエイターやブランドの知的財産（IP）を元にしたコンテンツを生成しないよう配慮しています。』
とありますので、商業利用には適しているサービスになりそうです。

一部のニュースで、『Firefly エンタープライズ版で作った画像で訴訟された場合は全額補償すると発表』という内容もありますが、
私が調べた限りでその一次情報には辿り着かなかったので、
どこまで対応するのかは現時点ではわかりません。

それでは、Adobe Fireflyでどのような画像が生成できるのでしょうか？

続きは後半で。

Adobe Stock Contributor 向けの Firefly に関する FAQ

Adobe Firefly のベータ版では、
Adobe Firefly で生成されたアセットを
商用目的で利用することはできません。できません。できません。できません。

確認って大切ですね。

『商用目的で利用、メールマガジンは商用利用なのか？』ということで、
念のためAdobeに問い合わせしましたが、
メールマガジンに生成した画像を載せてはいけないと明確に確認できましたので、
このメールにAdobe Fireflyで生成した画像はございません！！

申し訳ありません。ダメでした。代わりに他の生成サイトでテストしました。

昔から好きで、いつか実物を見てみたいと思っている
スーラの『グランド・ジャット島の日曜日の午後』、
これを生成できるのか試してみました。（門外不出？らしいです。）



元の絵画はこちらのシカゴ美術館のサイトからダウンロード可能です。

クリエイティブ・コモンズ0（CC0）ライセンス
https://www.artic.edu/artworks/27992/a-sunday-on-la-grande-jatte-1884

元の絵画が有名なだけあって、『Grande Jatte』とプロンプト入力しただけで、
次の画像が生成されました。

かなり再現されていますね。








（よくみると、犬のような謎の生き物だったり、地面にめり込んでいる人がいたり。）

実際に印刷物のデザインで使用するとしたら便利そうだなと思う反面、
プロンプト入力の巧拙で出力されるデータが違いますので、
もどかしさがあったり、妥協も必要なのかもしれませんね。

また、元のソフトやサービスがどうあれ、
出力されたデータが本当に誰かの権利を侵害していないのか,
確実に知る術はないので、
私たちとしては逆に、そのAIで生成されたデータの権利関係を調査できるような、
AIサービスの方がありがたいのかもしれません。

というところで今回は以上になります。

それでは皆さん、今日も心穏やかに過ごせますように！

次回は7月14日配信の予定です。

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