SDGsや環境問題への意識が高まるなか、「環境に配慮した紙を使いたい」とお考えの方も多いのではないでしょうか?
環境に配慮した紙にはどんな種類があるのか、大きく分けてご紹介すると
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- FSC森林認証紙
- 間伐材紙
- 混抄紙(こんしょうし)
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この3つが挙げられます。
では、順番に見ていきましょう!
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FSC森林認証紙とは、適切に管理された森林の木材を使用して作られた紙です。
FSC森林認証は、「森林の管理や伐採が環境や地域社会に配慮して行なわれているかどうか」を評価・認証し、そうした森林に由来する製品であることを証明する制度のこと。
「いつ、どこの森林から生産された木材なのか」といったトレーサビリティの確保を実現しているため、印刷物を作る側も使う側も安心できるのがこのFSC森林認証紙の特徴です。
「環境に配慮した紙を使いたい」「世界の森林保全に少しでも貢献したい」とお考えの方におすすめです。
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森林全体を健全な状態に保つため、森林内の木々の一部を伐採することを「間伐」といい、その際に伐採された木材を「間伐材」と呼びます。
間伐材紙とは、その間伐材を使用した紙のことです。
間伐することで残った木の成長が促され、木材としての価値が高まるだけでなく、間伐材の利用を進めることで、経済的にも持続可能な森林経営に資することができます。
そのため、林野庁でも間伐材を利用する製品の開発等を推進しています。
https://www.rinya.maff.go.jp/j/kanbatu/suisin/index.html
森林が健全に保たれ、且つ新たな製品として無駄なく利用する事ができる間伐材紙は、まさに「環境に配慮した紙」と言えそうです。
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混抄紙(こんしょうし)という名前に耳慣れない方も多いのではないでしょうか。
簡単に説明すると、紙の原料であるパルプに異質な繊維を混ぜ合わせて抄いた紙のことを言います。
実際に混ぜ合わせて作られた繊維には以下のようなものがあります。
バナナ→廃棄されるだけだったバナナの茎から取ったバナナの繊維
竹→竹害(管理不足により竹林が荒れ増殖してしまう問題)を防ぐため伐採・間伐された竹の繊維
洋服の繊維→製造過程で発生する繊維クズや洋服の売れ残り衣服の繊維
不要になった廃材・端材を原材料に使用することでアップサイクル(新たな付加価値を持たせ別の新しい製品にアップグレードすること)できるのが混抄紙です。
環境に配慮するだけではなく、インパクトも大きい為、何か新しいアイディアに繋げるきっかけにもなりそうですよね。
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紙の選び方一つにも、地球環境への想いや未来に対する姿勢が表れます。
みなさんも紙製品を選ぶ時や印刷物を手にした時、FSCマークや間伐材利用と書かれているかどうかを是非チェックしてみてくださいね!
印刷会社としてできることは限られていますが、「情報を伝える」を担う会社だからこそ、今後も地球環境にやさしい企業を目指し、より一層の社会貢献をしていきます。
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といったところで、
キンプリマガジンVol.126はここまで!
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何かと忙しい12月、やり残したことは今のうちにチャチャっと済ませてしまって、新たな気持ちで新年を迎えましょう♪٩(ˊωˋ*)و
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